ケチャッピーのブログ

会社員からブロガーになろうとする途中経過。生きていて思うことを中心に書いていきます。雑記ブログ。Twitterやってます(@ion18441965)。

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【書評】億男【ネタバレ含む】

 

こんにちは、ケチャッピーです。

 

最近お金の本をよく読みます。

そんな中、どれ読んでも、書いてあることが大体一緒やな。。

(固定費削減、貯金、投資など)

 

と感じたので、小説であれば現実世界がよりリアルに感じられるかもしれないと思って読みました。結果からいうと、すごく良かった。(粉みかん)

 

「世界から猫が消えたなら」を読んで、kindleから「川村元気」さんの本をオススメされたってのもある。テレビ見ないせいか映画化は知らなかったなあ(笑)

 

登場人物ごとに、数字関連の名前が付いていて、途中で内容が迷子にならない事も良かった。 

 

あらすじ

借金を抱えた主人公の一男は、ある日宝くじで3億円もの金を手にする。現実味のない金を手に入れてしまった一男は、学生時代の親友である九十九(つくも)に相談。事業を成功させており大金を持っている九十九に聞けばお金と正しく向き合えると思ったから。翌日、九十九は3億円を持ち逃げする。借金を返すことができれば家族でまた幸せに暮らせる。そう信じていた一男は必死に、九十九の元従業員たち3人に居場所や知っていることを聞いて回る。駆けずり回った結果、人生において何が大切なのかを再認識していく。

 

本から抽出した大事な事

「お金としあわせ」の答えは、すぐに形を変えていき、それを決めるのは自分自身

ということです。

順番に解説していきます。

根拠①虚栄心や欲望をなくすこと→富のある幸せな生活を続ける最良の選択 

金持ちになった陶器屋は、事業を拡大しなかった。

その理由としては、「金持ち」=「偉人」という世間の認識がある中、「偉人」となった人の幸せは長くは続かない。だから質素に暮らし、長い幸せを享受する道を選んだ。

 

世界で一番貧しい大統領で有名な、ホセムヒカ大統領も同じような生活をしている。

月収の大半を寄付し、市民と同じ生活をしている。

 

例えば自分が成功していたとしたら、真逆の贅沢の極みをいくと思う。

時間やストレスを対価として得たから、好きなように使うぞという思いで。

 

だからこそこの本に出会っていて良かった。

 

僕の彼女も常日頃から「慎ましく生きる」と言っており、最初は修行僧みたいなこと言うなあとか思っていたけど、どうやら正しかったっぽい。

 

デートしててお金がないときは、「今日はファミレスに行こう」とか「無理にそんなのしなくてもいい、むしろ嫌だ」と言われる。涙が出る。

 

根拠➁初めは美しい思想や壮大な目的があって会社を作ったのに、いつしかその夢を高く売ることだけが目的になっていった。

なぜ、たかだか百億円で夢を売ってしまったのか。今でも公開する時がある。

周りには、株式を上場したり大企業に買収してもらい大金を手に入れることが目的になってしまっていた。

手段の目的化。こうなってしまっては元も子もない。金を余るほど手にしてしまった人は、使いどころがわからず意味のない浪費に走る。 

 

ドラマとか漫画で「3回まわってワンっていえたらこの札束やるよ」ってところに憤りを感じる人って結構多いはず。

 

意味のない浪費→人をコントロールすることに使ってしまったら人間が人間じゃなくなる。

 

時々、修行させられているのではないか?みたいなこともたまに考える。

 

人間が勝手に「貨幣」を作って、その「貨幣」によって「人生」を左右させられている。

 

そんな中で改善の意識を持った人がその苦しみから脱却できるのではないか?と考えた。

 

僕は幼少期から、手合わせをする家に生まれたこともあり、関西圏のいろんなところへお参りにいった。

 

「お金」=「信用を数値化したもの」であるならば、お参りにいってお賽銭を入れるという行為は神様に対して、

 

「これだけの信用をみんなから集めることができました」という報告なのではないか?とも思う。

 

そこに行くまでの交通費もまた「信用」であり、インフラ関係の人々に回っていく。

 

根拠➂あなたがお金によって奪われた大切なもの。それは「欲」

人は明日を生きるために何かを欲する生き物。

どこかに行きたい、何かが欲しい、そう願う事で私たちは生きていける。

もしあなたが本当に望んでいるのならお金がなくてもやり直せたはず。

 これは深く刺さった。

お金が入ったから関係を修復できる。そのあとのことは考えていない。

 

手段の目的化。

本当に心から相手のことを想うなら、そのための行動をする。

 

例えば

時間をつくって電話をしたい

こんなことをすれば喜ぶだろうな

そうやって考えている時間がお金が無くとも幸せな時間。

 

今の僕も彼女に対してできているかといわれると、正直難しいところではある。

やはりまだ拝金主義、物質主義なところはある。

 

プレゼントも嬉しいだろうけど、相手を想う時間を大切にしようと心の底から思った。

 

 

24歳の特に何もしてこなかった自分が、こうして書評を書いているのは何とも不思議な話だが、このくらいで語るのはよそうと思う。

ここに来るまでに辿ってきた旅とこれからが「夢になるといけねぇ」ので